夜来の雨

夜来の雨

満開の桜も昨日のやや強い春風に促されて、お墓の道路が桜吹雪に埋め尽くされた
感じがします。昨夜からの雨でしょうか。朝四時ごろの坐禅にはしっとりと
した落ち着いた境内となりました。坐禅が済んだ五時過ぎには鶯の声が耳に届きました。

春三ケ月の落ち着いた暖かさと季節の移ろいを感じます。

草木は雨露の恵み、養ひ得ては花の父母たり(謡曲熊野)

好雨時節を知り、春に當って乃ち発生す 風に随って潜にかに夜に入り
物を潤して細かにして聲無し、云々(杜甫「春夜喜雨」)

古来よりよく口ずさまれた優れた古人の文章などを思い出します。