詩画禅一如の世界

國清寺は玉青館のすぐそばにある黄檗宗寺院です。玉画伯が再興した禅宗のお寺
という事なので拝登し、ご住持に会ってお話を伺いました。

それまで廃寺同然だったのを、出家して禅宗僧青侶でもあった玉青画伯が住職となり
立派にしたということでした。我が国南画界の第一人者として活躍していた画伯
の渾身の努力によって見事な伽藍が完成しました。

現在の御住持はお弟子の濱端青橋師という画伯でした。あの阪神淡路大震災で
本堂などはその当時の立派さはうしなわれてしまいましたが、堂内のいたるところに
玉青画伯の手になる水墨画は見ごたえがありました。天井絵も見事です。

境内には画伯の愛した牡丹が栽培されていました。五月ごろには牡丹祭りも
あるようでした。ご住持とのお話もはずみ、良き出会いとなりました。

國清禅寺