観桜茶会本番の日です。本堂の東の室中では香道が行われます。組香は勿来春秋香です。
今年は勿来の席の桜も見ごろになっていることでしょう。八幡太郎義家の絶唱を口ずさむの
も一興です。
吹く風を 勿来の関と おもへども 道もせにちる 山桜かな
文台です。金襴の蒔絵で、源氏物語「須磨」の巻の題材でしょうかね。
床中央には螺鈿の卓に平戸焼の精巧な龍の彫り物があります。
床の掛け軸は邨田丹両凌画伯による「東下りの図」です。邨田画伯は明治大正に活躍した日本画家。
冠卓(かんむりじょく)に安置してある乱れ箱に組み込まれた道具です。箱は梨地で江戸時代。
源氏香の図です。違い棚のかざりです。
毎年、組香で正解されたお客様にあげる小生の作品。手前の払子は柄が堆朱です。工芸品。
客殿で点心をとります。受付もいたします。30畳の広間。
庫裡の和室(16畳)では薄茶席があります。今回は香道の道具をおもに紹介しました。
昨日は準備、今日が本番です。60名以上ものお客様が参加予定です。