毎月一日は祝聖(しゅくしん)といって、わが宗の修行専門道場では朝のお勤めが
少しだけ変わります。それは仏教の開祖である釈迦牟尼仏陀の偉大な徳を仰いで
感謝のまことを捧げる特別な日です。
月の初めと15日は祝聖となって、お勤めの最後には禅問答をします。お勤めの
導師も単頭老師とか後堂老師が交互に勤めるのです。お二人とも教育部門の
専門家というわけです。これは大本山永平寺で私が単頭をしていた経験からです。
さあ、そういった意味でふさわしい今月初めの言葉を紹介しましよう。
一里を歩んで佇む人がいる
一里を歩んで力をつける人がいる
二里を歩んで休む人がいる
二里を歩んで汗の充実に感動する人がいる
三里に向かって足の動かない人がいる
三里に向かって燃え出そうとする人がいる
つづけることは
常に第一歩から始める
若々しい勇気と希望を持つことである
つづけてこそ道なのである (石川洋)