年頭のご挨拶
令和二年正月元旦
檀信徒の皆々様、新年あけましておめでとうございます。昨年中はお世話になりました。
本年も倍旧のご厚誼をよろしくお願い致します。
さて、令和二年となり改元して初めての元旦を迎えたわけです。126代目であらされる新天皇皇后両陛下の弥栄を心より祈っております。
ここで暦を観ますと仏教徒が使用しているのは佛暦ですが、今年で2562年となります。国際的には西暦で2020年となります。和暦(我が国の歴史)では令和二年ですが
明治以来採用された神武天皇即位紀元でいいますと、2680年という悠久の歴史になります。
昭和15年には紀元2600年の節目ということで、国を挙げて盛大な式典がございました。
大東亜戦争の際、採用された零式艦上戦闘機は通称ゼロ戦としてあまりにも有名なことは
みなさまご周知のことですが、そのゼロはこの紀元2600年を根拠にしているのだそうです。昭和15年に登場した艦上戦闘機という意味なのですね。
干支でいいますと昨年イノシシ歳も終わりネズミ年が始まったわけです。干支は子年からはじまり牛・虎とつづきます。
お寺では毎年恒例の「三旦祈祷」のお札を作成して皆様にお届けする伝統になっております。年・月そして日が改まるこの最初の三ケ日を無事安穏に過ごしていただけるようお祈りの読経をしたお札です。ですので、昨年のお札と新年のお札を取り換えていただきますと幸いです。
小生もこの寺の30代目の住職を拝命してから22年になります。そして70才になります。そんなことから拙ない漢詩を作成してみました。
初春令月照禅林 初春ノ令月 禅林ヲ照ス
万物増光庚子今 万物光ヲ増ス 庚子ノ今
短骵禿翁迎古稀 短骵ノ禿翁 古稀ヲ迎ユ
幻縁遮莫従天心 幻縁遮莫 天心ニ従ウ 遮莫(さもあらばあれ)
背が小さくて小柄な小生ですが、無髪の姿でこれからもご縁に導かれながらの日送りをしたい。そんな願いを込めてみました。
あらためまして、本年もよろしくお願い申し上げる次第です。